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引っ越しお疲れ様。 ってまだ色々と落ち着くまでに時間かかりそうだけどね。 では4日目。

-4日目(2月13日木曜日)-

実はほとんど覚えていない。
宿を出て、正面の通りを走っているバスに乗る。
終着はサンジェルマン・デ・プレ教会。 そこでは朝ミサをやっていた。
それを後ろから見学。

12時ちょっと前にオルセー美術館へ行くも、かなりの行列。
15分位待っていると中に入れた。
荷物のセキュリティチェックに時間がかかっているようだ。 手ぶら万歳!
オルセーの中は、やっぱり日本人だらけ。ツアー客恐るべし。
一通り見て回り早々に抜け出してエッフェル塔へ行くことに。

セーヌ川を渡り、対岸のバス停から向かう。
ここも凄い行列。そういえばヨーロッパも冬休みに入った頃だ。
入場口は4つあり、列が短そうな場所を選び最上階へのチケットを買う。
中階までは階段とエレベーターを選べるが、 当然チケット買ってるのでエレベーターで。
最上階へ上る展望は良かったが、 パリ自体空気が悪いので晴れていてもガスが上り、曇っている。

雨上がりの晴れ間がいいんだろうか?
 ここもひとしきり眺めて、足下に見えたシャイヨー宮へ行ってみる。
丁度、エッフェル塔の川向かいだ。
その中には海洋美術館というのがあり、カルトミュゼの元を取るために入る。
ここはどっちかっていうと博物館で、 フランスを中心とした船舶発達の過程を模型などで展示している。
ガレー船から空母や潜水艦まで並べてあり、ここはとても面白かった。

 夜、昨日盛り上がったグループの大半は今日で最後。
という理由で、24時くらいまで宿で飲み倒す。 楽しい時間も終わりは早かった。
そして、フランスの酒は日本にある物より格段に美味しかった。
何でだろう?
ワインなんて3ユーロ(約390円)なのに。


-5日目-

 もう散々な一日であった。
まずはカルトミュゼを使い倒すために朝一番で凱旋門へ行く。
しんどい思いをして階段上る。
子供が結構急な階段を駆け上がっていく。
あいつらタフだなぁ。 階段が終わり、博物館みたいな所へ出る。
しかし屋上へ出る場所が解らず、 「何だここは?工事してたけどそれで屋上へは出れないって言うのか?」 と思い、
中の博物館からそのまま引き返す。
「時間の無駄だったよ…」と考えながら、 シャンゼリゼを歩きつつ、振り返れば奴が居た。

そう、あの子供。 _| ̄|○負けた。

 パトラッシュ… 僕はもう疲れたよ。

 何か悔しいので、すぐそこにあったバス停から郊外のラ・デファンスへ行く。
フランスの新都心でグランダルシュ(新凱旋門)なる物があるらしい。
そこでリベンジじゃ!!
 だが、バスを降りたは良いが、ここは何処?
どうやったら地上に出られるの? そう思いながらしばらくうろうろする。
そして何を思ったのか、正反対の最下層に辿り着く。

そこにはRER(電車・3セクのJRみたいなの)の駅があったので行ってみる。
すると電光掲示板にヴェルサイユ行きの電車がもうすぐ発車するというのを発見。
値段は1.90ユーロ。カルトミュゼも使えるし、行ってしまえ!!
…そして、俺は汗と涙をみる。

 パリでは「パリノルールがあるからガイドブックはいらん」と考え、
買ったガイドブックはほとんど置いてきてしまった。
その為、ヴェルサイユではどの駅で降りればいいのかがさっぱりわからない。
確か近くに駅が2つあり、片方は「ヴェルサイユ・リブ・ドロワット」、
そして「ヴェルサイユ・シャンティ」だったと思う。

来る電車はリブ・ドロワット行き。
だが、名前的に「ヴェルサイユ・シャンティ」だろう!と思って、 切符を買ってしまった。
いざ電車に乗ると、一体どの駅で乗り換えればいいのかがさっぱり解らない。

気が付くと、そのまま終点のリブ・ドロワットに到着。
駅は落書きだらけ。
うむ、ここは違うな。

そこで案内板を見るとシャンティへはどうやら、
最初に停まった「サンクルー」で乗り換えなければならないのが発覚。
結局戻る羽目に。 ヴェルサイユ・シャンティはなかなか綺麗な駅だった。
やっぱここでしょう。

 宮殿まで15分位歩く。
バスはどれに乗ればいいのかわからないので見送る。
ようやく到着したそこで、フランス人とおぼしきおっちゃんに声をかけられる。
「ぺらぺらどぅ!」 ?!?!?! 手に持ってる紙を見ると、駐車場を探してるらしい。
今来たばかりの日本人にそんなの聞くなYO!

 宮殿自体はデカい家。
庭はひたすら広すぎていったい何km歩いたんだ?という位歩いた。
プチトリアノンという館まで辿り着いた時には、もう半泣き状態だった。

お願いです神様。もうこんなとこ2度と来ないから駅まで連れてってください。

     かみさまは8ユーロをようきゅうした!
うわぁぁぁぁん、もうこねぇよーーーー!!!
魔宮ヴェルサイユ。金を払えば楽に楽しめる場所。

 這々の体でシャンティの駅にたどり着く。

そういえば、宮殿から出たらすぐ右手にリブ・ドロワットの駅があったな
… と思いながら、何故かまた2kmの道のりを歩いた。
この時点でどうやらヴェルサイユの悪夢が始まっていたらしい。
っていうか、こんな所来てる時点で悪夢なのだが。

 何故、リブ・ドロワットから帰らなかったのだろう。
それは手持ちコインが2ユーロしかなく、残るは10ユーロ札のみであったから。
窓口で並ぶのを嫌い、1.90ユーロで帰れるシャンティへ向かったのだった。

 ラ・デファンスまでの切符を買う。
モンパルナス行きもあったが、小銭が足らず自販機は札が使えないというポンコ ツなので、
結局元のルートで帰る事に。
窓口は行列作ってるし、足はもうパンパンだし。
 シャンティへはサンクルーから一駅で来たので、 「どれに乗っても大丈夫だろう!」
と思って乗ると、 ヴィロフレイ・リブ・ゴーシュとかいう駅に着いてしまった。

ここは何処?
場所がさっぱり解らない。
「取り敢えず違うな、ここは…」 と考えていると、リブ・ドロワット行きの電車が来たので乗る。

そこからラ・デファンスまで行くだろうと考えたからだが、 着いてみると全く無い。1時間後も全くない。  
なんだそりゃ。
この辺りから、かなり必死になってきた。
どの駅で乗り換えたら良いのか解らないので、再びシャンティまで戻る。
シャンティで調べると、 「Saint-CYR(サンシールと読むらしい)」とかいう所で乗り換えっぽい。
そこへはさっきのヴィロフレイで乗り換えて次の駅だから戻ろう! と思ってホームへ向かうと発車ベルが鳴る。

 「やばい!置いてかれるとパリまでたどり着けない!」 と思って飛び乗ると、いきなりドアが閉まった。
体は何とか滑り込んだが、荷物はドアに挟まれた。
待てどもドアは開けてくれない。
超ピンチ!神様本当です、もう絶対ヴェルサイユなんて来ませんから助けて!
と祈ると、SNCF(フランス国鉄・日本で言う所のJR)の職員軍団に取り囲 まれた。
もう駄目だ俺。あはは、ニースに行ってみたかったな…(遠い目) とか思ってると、

軍団の中のおっちゃんが「ダコーダコー」と言って、 いきなり非常レバーをバコッ!と引いた。
鳴り響く警報。
車掌はアナウンスで何か「アロー?」とか言ってるし。
しかし、そのおっちゃんは何事もなかったかのようにカギで元に戻す。
どうやら俺は生き返ったようだ。おっちゃんありがとう。まさに神だ。
再び動き出す電車。

 …しかし、落ち着いてみるとこの軍団って車内検札か?と思い始めた。
ヴィロフレイって全然ルート違うじゃん!
結局、超ピンチは絶体絶命のピンチとなっていた。

 ヴィロフレイに到着するまでは、まだ検札が始まらなかった。
九死に一生を得る。
もちろん、着いたら逃げるように降りた。
乗り換えられるっぽいサンシールは隣の駅だ。
そこでそちらへ向かう電車に乗る。  が、ドアが閉まったとたんに別の軍団が登場。
そして一斉車内検札が始まる。

実は逆方向なこの電車。
もうだめぽ 職員は「Billet,S'il vous plait」とか言ってくる。
あはは、俺はどこで野宿しようかな?
ちなみにフランスでは別に切符無しでも電車やバスに乗れるのだが、
一斉検札で切符を持っていなかったり乗車前に刻印をしていなければ、 問答無用で50ユーロ近い罰金を取られるシステム。

手持ちは残り25ユーロ。カードで罰金払えるのかな?
 だが、神はここでも我を見捨てなかった!
職員は何か首をかしげながらも、OKだそうで。 適当だな、おい!

で、着いたサンシールは超ド田舎。
日も暮れてどうしようって感じ。
乗った電車は既に行き、次に来た電車も行き先が違う。
寒風吹きすさぶ中、周りには建物すらない風景を見ながら 「俺は帰れるのかなぁ…」と途方に暮れる。

次の電車がやってきた。
どうすれば帰れるだろう… と考えながら行き先表示を見てみると、
何だべあんだぞれラ・デファンス行ぎでねぇが!
フランスに来てこんな良い事あっただろうか? という位に喜び踊って居ると、また乗り過ごしそうになった。

シャンティを出て2時間。
ようやく帰ることができる。 ヴェルサイユなんて二度と行くか。
 20時頃、宿に着くと残ったグループの一人と会う。
二人で話をしていると、関西人の女の子とリッチメンが「飲みに行こう」と誘っ てくれた。
しかし、まだ朝のパン一個しか食べていない。

空きっ腹で飲むと、後が酷くなる。 どうしようかと思ったが、ノリでついうっかり飲みに行く。
 バスティーユはクラブやバーの多い、 東京で言うと六本木と渋谷を足して2で割ったような所。
色んな店を見て回るが、丁度良さそうな店があったので入る。
が、そこには食べ物がいっさい無く、ビールしか飲むものも無い。
なんだそりゃ。

が、そのビールはなかなか美味かった。
が、当然ながら2時間くらいすると例のがきた。
多分1時間ほど気絶。 なんとか復活して店を出たのが2時。
リッチメンは同室であったので助かった。
その日はそのまま爆睡。 ここまでくると空腹なんて全く感じなくなる。
俺、何しにフランスに来たんだっけ? ----------------
---------------- てな感じで、5日目まで。

今日もこれ書くの2時間半かかったけど、 書いてるとあの時の事を思い出して結構楽しいね。
やっぱ旅では日記つけた方がいいな。
じゃあ、引っ越しとかブリとか花とか婆ちゃんとか大変だろうけど、 頑張ってね。

5月29日(土)は朝に飛行機で帰ってそのまま(友達の結婚式)式に出て、 夕方?に家に帰ります。
そういう予定なので(もしかすると金曜には帰る可能性も… どうだろ?)、 お願いします。
では、また余裕があったら続きを書いて送ります。


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