フランスでの日記:6〜8日目
-6日目-

朝、昨日のコンビとサン・ルイ島まで行く。
何でも美味しいアイス屋があるらしい。
その店へ行くと、アラカルトにオムレツもあった。これは食わねばなるまいて。
頼んだオムレットゥ・ジャンボン(キノコのオムレツ)はかなり美味しかった。
思えばパリへ来て初めてまともな物を食べた気がする。

4日目に食べたモノプリ(スーパー・ちょっと高級)のパエリアやミートボールもかなり美味しかっ たけど
その店を出ると、リッチメンはそのままモンサンミシェルへ行くと言い、別れる。
半日の付き合いだがやっぱり寂しいものだ。
 その後、残った3人でギャール・ド・リヨン(パリ・リヨン駅)へ行き、
明日モン・サン・ミシェ ルへ行くためのチケットを取ろうと奮闘。

しかし、一人は取れたが自分は取れずに断念。
今日で彼とは別れることになってしまった。
(彼は宿が満室で取れなかった) その為、彼の今日の宿を探すことに。
公式ユースホステルのYHダルタニャンへ。 あの宿と違ってかなり綺麗。
何だ、この差は。(宿泊費の差だよ) 流石20ユーロ取るだけのことはある。
少し中心部へは遠いけど。  一旦宿へ戻り、ベトナム料理のフォーを食べに行こうという話に。

目的地は中華街・トルビアック。
入った店は雰囲気もなかなか良く、美味しかった。
付け合わせのもやしが何気にとても甘くて美味しい。
店を出るときに彼がストーブに足を引っ掛け破壊。 店の全員大爆笑。
ナイスボケだ。 宿へ戻って少し飲もうと言う話になり、モノプリで買い物。
しかし、宿へ泊まれない彼は入れてもらえずその場でお別れ。
この時はかなり悲しかった。俺はもうとっとと寝る!

-7日目-
朝7時と少し早めに起きてもう一泊しようと掛け合うも満室らしい。
13ユーロだし、中はちょっとアレだけど場所も良いからしょうがない。
だから、午前中は今日の宿探し。
宿探し第二候補としてリストアップしていた公式ユースホステル・ジュールフュリーへ行くとあっさ りOK。
一泊19.5ユーロ。まぁ、それなりの値段である。
そういえば洗濯もしなければならない。

最後のルドリュ・ロランを歩き回る。
日曜日でバスはほとんど休みのようだ。 カフェ巡りをしながら時間を遣う。
16時、新しい宿のYHジュールフュリーへ。
今までのオーベルジュ・ド・ジュネスに比べると段違いの良さ。
まぁ、あれは値段相応というものか。
6人部屋で5人が日本人。残る1人はイタリア人。 さぞ肩身の狭い事であっただろう。
俺も初日はイスラエル人3人組だったし。 その晩、国籍入り乱れてバックギャモンを教えてもらう。
あれはなかなか面白い。0時就寝。


-8日目-
6:30起床。 今日、パリを発ちマルセイユへ。
荷物をまとめていると7:40に。 TGVは8:20発。結構ピンチである。
激走してメトロに乗ると10分でギャール・ド・リヨンに到着。
パリ最高。
TGV車内で段々と変化していく風景を見ながら、「南下しているんだな…」と実感する。
到着したマルセイユ・サン・シャルル駅は見事にガラが悪かった。

駅の正面には大階段があり、多くの人が腰掛けている。
この階段を降ると「階段降りたら2分で強盗」と外務省まで謳うアラブ街。
コンコースには最終目的地・ニース行きの急行が停車しているので、
それに急行券無しで乗る事がで きるかを窓口で聞きまわる。

が、どいつもこいつもフランス語で返してくる。
何だかなぁ、この国は。せめて窓口くらい英語対応しておくれ。
思い返せばTGVでも検札無かったし。 もうこんなとこ十分だ、失礼する!
止まっている「ter」(窓口のねーちゃん曰く、「てゃぁー」らしい?)に飛び乗り、一路ニースへ 。

席の汚さから予約要らんだろと脳内で大決定。 いざ突撃あるのみ。
11:20に到着して12:10に発つ。マルセイユよさらば。

乗った急行は電気がない。
よって、トンネルの中に入ると真っ暗。光の全くない世界を初めて味わった。
何なんだよ、もう…
途中停車駅はトゥーロン(軍港の街)、
ドラギニャン(ここで降りたら途方に暮れそうなほど何もな い山の中)、
フレジュス(村)、サンラファエル(三原?沼津?姫路?)、
カンヌ(尾道・熱海…と 言うには高級すぎる。芦屋・西宮かな)。

辺り一面田舎だが、カンヌ周辺は一転してリゾートに。
いわば、山陽本線で広島から大阪へ行くようなものだけど、
外の風景は岩国から福山みたいなもので ある。
(トゥーロン〜サンラファエル間は内陸を走る) そしてニースへ到着。

例えるなら神戸。コートダジュールの中心都市だ。
到着してすぐにユースホステルを探す。
モンボロン(ボロン山)なる所にあるらしい。
そう思って、ニース・ヴィル駅でロンリープラネットに書いてある14番のバス停留場を探す。

しかし、どこにもない。
周辺を荷物抱えて歩き回るも見つからず、困った。
しょうがないので中心部まで徒歩で出てみる。
歩きながらよく読んでみると「15か17のバスで乗り継ぐ」と書いてあった。
よく読め、俺。 駅から歩く事10分、中心部に伸びる公園に出る。
恐らくこれがマセナ公園だろう。

公園の両側を道路が走る。
というより、道路の分離帯がこの巨大公園のようだ。
その両端にバス停が並んでいる、これがバスセンターらしい。
そこで時間を調べていると丁度14番のバスを発見。
来たのですかさず乗り込む。
バスは中心を抜け、山を登る。

モナコへ向かう峠道。 道の途中にモノプリを発見し、今日の夕食はそこで買うと決める。
着いたユースホステルは本当に山の中だった。
14番は山の頂上まで行くそうな。
ずっと運転手と話をしていたおじいちゃんがYHの前で運転手に停めろと言ってくれる。
おじいちゃんありがとう。
運転手といい、みんないい人だ。マルセイユとはえらい違いだ。

YHの前には日本人が2人。
座り込んでいるが、ひなたぼっこだろうか。
今日は良い天気、2月とは思えない暖かさ。
チェックイン受付は17時からだけど、荷物を一度置かせてもらおうと中に入ろうとすると…
…ドア、開かないし。

座ってる2人に聞いてみると、少し前に帰ってきたが締め出し喰らったらしい。
確かに受付17時からって書いてあるけどさぁ、入口まで閉めるなよ…
着いたのは15:50。まだ1時間以上ある。
どうにもならないので俺も前で座り込んで待つ事にした。

やがてYHの人が帰ってきて16:30頃に開けてくれた。
その場で4泊分の予約。 荷物を持っていくと、さっきの日本人2人組と同室だった。
どうやら同じ国の人間同士が集まるようにしているらしい。

落ち着いた17:00頃に街まで歩いて下る。
が、ショートカットをしすぎて道に迷う。
山道だからしょうがないといえばしょうがないが、ヘアピンカーブ多すぎ。
ずっと住宅地のような場所を下っていく。
気が付くとアクロポリスなる所。どこだ、ここは?

バスの車中から見えたモノプリを探してニースを歩き回る。
1時間くらい歩き回り、広場に面した場所でようやく発見するも頼みの総菜が貧弱すぎてたまらない 。
こりゃ困った。 仕方がないのでパスタ、塩、パリで美味しいと聞いたクノールのスープを購入。

夜はプレーンのパスタに大決定。
今度は買った物を抱えながら帰りのバス停求め彷徨う。
…30分後、元のモノプリに帰ってきた。
目の前を通り過ぎる14番のバス。
ちょっと… 目の前にバス停あるじゃん!!!

いまいち土地勘が付かない。
その広場、ガリバルディにはバス止まる。はい、覚えた。
19:00、帰ってパスタを茹でる。 買ってきた塩はなかなかのもの。
日本に持って帰りたいけど、絶対こぼれて酷い目に遭う事間違いなしなので寄附する。
カマルグの塩だそうで、0,50ユーロ程。
パスタが1kg0,30ユーロなので合計100円前後だ。

やっぱりモノプリ最高。 いつもの事ながら大量に茹ですぎ、終盤は食い疲れる。
21:00頃部屋に戻ると、もう真っ暗。
俺も今日は疲れたし、とっとと寝る事にする。

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